2016.10.27
11月15日は昆布の日
こんにちは栄養士のIです。
はやいものでもうすぐ11月ですね。急に寒くなり、先日は初雪も降りましたね。
風邪など引かないようお気を付け下さい。
さて今回はこんぶのお話です。11月15日は七五三の日として有名ですが、こんぶの日でもあります。
・・・こんぶのうまみ発見!!・・・
お味噌汁などのダシには欠かせないこんぶのおいしさの成分は“グルタミン酸”というアミノ酸の一種です。
これがうま味成分であることを発見したのは日本人で、東京帝国大学の池田菊苗博士でこの“うま味”は、現在は「UMAMI」として世界に通用する言葉になっています。池田博士はおいしさの素がこんぶにあると考え、研究を重ね、グルタミン酸の結晶を取り出すことに成功しました。これが味の素に代表されるうま味調味料です。
・・・こんぶで長生き?!・・・
こんぶに含まれる鉄分はほうれん草とほぼ同量、カルシウムは牛乳の約7倍含まれ、体内のナトリウムを排出し、血圧を下げるはたらきをするカリウムも豊富です。さらに、あのぬるぬるした物質である水溶性食物繊維「アルギン酸」には血圧を下げ、肝臓でのコレステロール分解を促進し、これらを減らす働きもあると言われています。長寿で知られる沖縄県ではこんぶをふんだんに食べていることから、健康食としてこんぶのパワーが注目されています。
北海道では多くの場所でこんぶがとれますが、地域によって獲れる種類に違いがあり、ダシをとったときの香りや味・色、さらに料理に用いたときの味や食感もさまざまです。そして日本で食べられるこんぶの90%が北海道産と言われています。用途や好みに合わせてこんぶを選ぶのも良いですね。こんぶは肉厚で黒く、よく乾燥したものを選ぶと良いと言われています。買い物に行かれた時に見てみて下さい。
【参照】北海道ぎょれんHP